最初はコスメの宣伝のための予行練習だったけど…自分の手で塗った相手の唇がいつもより艶々としていて、思わず見惚れてしまう。「…このままキスしたら色混ざったりすんのかな?」と聞いてくる🧡に、「そんな簡単に落ちないよ」と言いながらも少し期待しているように目を泳がせている💜。「じゃあ試してみる?」と、🧡の顔がゆっくり近付いて…潤んだ唇同士が吸い付くように重なった。互いの色が移るように擦り合わせる。鼻腔に届く化粧品独特の甘い香り。薄く開いた隙間から覗いた舌にも口紅が触れたが、美味しくはなかった。なのに、なんだかひどく興奮していて、止める事も出来ず口吻けは次第に深くなっていく。呼吸を乱しながら夢中で唇を舐め合って、お互い離れる頃には口紅の味はとっくにしなくなっていた。