その日々は夢のように
臆病な微笑みと 優しい常を
残していた
退屈な花びらのように
苦しみを忘れて
あなたの背中でそっと
泣いて笑った
帰らぬ日々を思うような
奇妙な愛しさに満ちた箱庭の中で
息をひそめ
季節はゆくことを忘れ
地図から水底のような時間にいた
latest #6
冷たい花びら 夜に散り咲く
まるで白い雪のようだね 切なく
あなたの上に降った悲しみをすべて
洗い除けてあげたいだけ
あなたのこと傷つけるものすべて
わたしはきっと許すことが出来ない
優しい日々涙が出るほど帰りたい
あなたと二人で見上げた花びらが散った
月は雲に隠れて
あなたはうちをなくして
泣き出しそうな目をしていた
ギザギザなこころだって
二つ合わせてみれば
優しいものがきっと 生まれて来るわ
私を傷つけるものを
あなたは許さないでくれた
それだけでいいの
戯れに伸ばされたあなた
の手にしがみ付いた
諦めていた世界に
やがて暖かな 火がともる
冷たい花びら 夜を切り咲く
私が摘んだ光をみんな束ねて
あなたの上に全部 喜びのように撒き散らしてあげたいだけ
悪い事をしたら きっとあなたが怒ってくれる
と約束したよね
だからきっともう一度 わたしを見つけてくれるよね
寂しい心にもういなくていいよね
一人で見上げた花びらが散った
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