「ふははは!ふは、うっ!」ばたん
「きゃはは……えっセトくん倒れた!だ、誰かー!」
◇
「残念ですが…結論から先に言うとこのままではセト神は死にます」
「お、お医者さん!どうすれば…!どうすればセトくんは助かるんですか!」
「彼の病名は急性怪文書ミーム中毒、わかりやすく言うとカリスマブレイクにより神としてのアイデンティティを保てなくなり消滅の危機にあるの…」
「そ、そんなぁ……!」
「というわけでセトくんのあいでんててーを取り戻す会を結成するよ!」
「珠烏や……セトはもうあのまま死なせてやるぞい。それがあ奴にとっても幸福なことぞい絶対そう」
「私も上人様に賛成」
「ちいも」
「私も…」
「みんなひどいなあ!私もそう思うけどでもお医者さんが
『ちなみにセト神が消えるとまず憑依している瀬戸大将も死ぬわ。あと森1個ぐらい巻き添えで消滅するかも。曲がりなりにも神ですから』
とか言うから引くに引けないんだよ!」
◇
「俺としたことが馴れ合いすぎで死にかけるとは…世話になったな」
「…本当は死にかけているのは瀬戸大将の方だってこと。あなたは知っているのでしょう」
「さあな知らんよ。
でもまあ俺ではなく無名異のためになら動く奴がいる。
事実はそれだけだ。
この分からず屋の死にたがりにはもったいない現実だがな」
「それは哀れみ?同情?どちらにせよセト神らしくない振る舞いよ」
「俺はキャラバンの守護神だぞ。旅人にぐらい、優しいさ」