種族:人間(蛇のハーフ)
能力:負ける(死ぬ)と強くなる程度の能力
普通の蛇と人間のハーフ。
彼女の家系は祖先に大蛇があると言われていた。
彼女も当然蛇の尾、蛇の瞳を持ち生まれてきたが
当然、人から疎まれ迫害されて生きてきた。
親すらも彼女を見捨て、身寄りの無い彼女は人の少ない集落に移り住み
静かに暮らしていた。
その集落も今では人口湖の底、当時の住民も殆どは散り散りになり、各々の地に骨を埋め
そこに彼女が住んでいたことなどもはや誰も覚えていなかった。
彼女は人間の街には馴染めないからと、半ばヤケになり水中ぐらしを始めたのだが
半分人間であるためか、はたまた半分神のような妖怪のような不安定な存在であったためか
問題なく暮らせていたにも関わらず。
人として生きられないのならば、蛇として強く生きるしか無い。
半分人であることから、もう半分の蛇に対する信仰を一人で深め、その信仰を元に己を強固にしていった。
そうして今回の異変では「八岐大蛇よりも強い蛇になる」ために何度も死闘を繰り広げたりした。
自己暗示半分、他己暗示半分。
異変の結果は御存知の通り、卑劣な策を弄した神により哀れ無残に蛇はばらばらになってしまいましたとさ。
蛇とは古今東西、その脱皮という性質から「死と再生」の象徴として扱われるものである。
蛇の皮は剥がされた。
蛇として生きられないのならば
人として、生きていけるのならば
どちらを選ぶのか、それは彼女次第である