特に月城は怪我のため『チェ・ゲバラ』の出演が叶いませんでしたので、私にとっては『アル・カポネ』(2015年雪組)以来の再会となりましたが、男役としての成長ぶりに目を瞠る毎日です。そんな彼女と久しぶりに芝居を創れるのが嬉しいですね。今回はシャルル・ジドレールという、ムーラン・ルージュの少しエキセントリックな支配人を演じてもらっていますが、これまでの彼女のレパートリーにはあまりなかった色濃い、面白いものに作り上げてくれました。とにかく人材豊富な組ですから、出演者それぞれに個性的な役を演じてもらっています。一人ひとりの個性が役に投影出来るように、また新たな一面が開花するような面白い作品にしたいと思って稽古に臨みました。
演出家 原田諒が語る | 月組公演 『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピ...